【参加された方の声】
4月の「歌声の会」は、今にも雨粒が落ちそうな曇り空でしたが、そこは静寂で、清らかな空気と心地よい風がありました。市役所やコンビニが並び、車が次々走る、騒々しい街の中にありながら、樹木に囲まれた亀ヶ岡神社の中は、まるで別世界です。
青木由有子さんの澄みきった声に合せてみんなで歌う時、心身共に癒され、見上げる樹木や空とも一体感があります。集う人全員の祈りがひとつになり、高く遠くどこまでも続くような気がします。神社を参拝される方の鈴の音はのどかで、その場に調和して、ここにこそ平和があるという思いに満たされます。心洗われる非日常の空間に身を置いて歌う時、時間が過ぎるのが惜しまれる気持ちになります。
山波言太郎先生はかつて、こうおしゃいました。「森に向かって声をかけると、樹木は必ずそれを聞いてくれます。想いは通じるのです」と。静かに優しく語られるからこそ、緑への愛と平和への祈りは、どこまでも遠くに伝わっていく実感がありました。
由有子さんは、山波先生の志を大切に受け継がれて、歌声の会では必ずおっしゃいます。「逗子から、鎌倉から、世界に平和を届けましょう」と。
世界中で起こる紛争を、力ずくで解決しようとする限り、人々の悲しみは増すばかりでしょう。「池子の風」や「鎌倉の風」などが流れる「歌声の会」から発信される、緑を守り平和を願うメッセージは、世界中に届くような気がします。天候に関係なく毎月続けられることは、すばらしいことだと思います。いつも感謝の想いにあふれ、楽しみに参加させていただいています。 (H・Y)
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