【参加された方の声】
歌声で 地球のみどりを守りましょう
歌声で 逗子の海と緑を守りましょう
歌声で 池子の森を守りましょう
と由有子さんの爽やかな声からいつも始まるみどりを守る歌声の会。参加するというよりは、亀岡八幡宮境内に集う皆さんや逗子の空の雲や風から元気の源をいつもいただいている感じがします。そこにはいつも四季折々の風景が待っていてくれました。「よく来たね」と迎えていただいている包容力がそこにはありました。そこは、何年も歌い続けてくださっている青木由有子さんや歌声の会の皆さんの地球のみどりを守るという透明な意思が満ち溢れている空間であるように私には感じるのです。宮沢賢治の詩にある場所そのものです。
雲と風
わが雲に関心し
風に関心あるのは
たゞに観念の故のみにはあらず
そは新なる人への力
はてしなき力の源なればなり
(宮沢賢治「[わが雲に関心し]」)
はてしなき力の源
賢治は「風と雲の詩人」と称せられるほど、風や雲をよくうたっているが、ここにその理由が示されている。賢治にとって風や雲は永遠絶対のまことの次元と通じるものであり、賢治は詩人の感性で風や雲と直接交流し、新たな世界を創り出してゆく根源的な力をそこから得ていたのだ。
(『イーハトーブからのいのちの言葉』山根道公、山根知子編著、p49、角川書店、1996から引用)
宮沢賢治のように、私たちも自然音楽をともに奏でることで、「新なる人への力・はてしなき力の源」である風や雲と直接交流し、新たな世界を創り出してゆくことができるのではないでしょうか。 (木下え)
オオイヌノフグリ(絵・はるか) |