みどりを守る歌声の会

池子の森を守る コンサート

2004年12月4日(土) 12時〜12時40分
六浦西第三公園(横浜市金沢区)

森と人間とまるい輪になって 歌をうたいました

 「池子の森」は原生林の首都圏に残された、稀少貴重な「世界遺産」にもなりそうな大きな森です。国はそこに米軍住宅(20階建5棟その他)を建てたいと言っています。ミスミスここを失えば、私達日本人は地球の緑の破壊者になりかねません。私達「池子の森」の地元民である逗子市と横浜市の有志60余名が横浜市側の池子の森の前に集まって、「歌声で緑を守るコンサート」をしました。
 青木由有子さんの歌のリードで、皆が大きな声で森に向かって合唱しました。森から森の精たちも出て来て一緒に合唱するような、爽やかな力強い集まりでした。

プログラム
1.池子の風
 (作詞 山波言太郎/作曲 青木由有子)
2.故 郷
 (作詞 高野辰之/作曲 岡野貞一)
3.赤とんぼ
 (作詞 三木露風/作曲 山田耕筰)
4.緑の礎 The tree of life
 (作詞・作曲 青木由有子)
5.古き良きロンドンデリーの歌
 (作詞 山波言太郎/曲 アイルランド民謡)
6.浜辺の歌
 (作詞 林 古渓/作曲 成田為三)
7.私の街から
 (作詞・作曲 青木由有子)
8.池子の森へ向けての
   メッセージ(山波言太郎)
 ※ 右に収録しています
9.池子の風
 (作詞 山波言太郎/作曲 青木由有子)
写真1
この木々の向こうが池子の森
写真2
はじまりの言葉(青木由有子)
写真3
写真4
森へ向かって輪になって歌います
写真5
「私の街から」を歌う
写真6
写真7
写真8
池子の森へ向かってメッセージの朗読(山波言太郎)
池子の森へ〈アピールに代えて〉
山波言太郎
メッセージを音声で聞く

 池子の森さん、こんにちは、いつも有難う。あなた方緑の植物たちがあるので、私達は生きています。毎日吸っている酸素も。米や麦や、野菜やフルーツの食料も、皆植物さん貴方がたの体です。それから貴方がたはいつも歌を唄っているそうですね。最近は科学が進んで、耳には聞こえない高周波音で自然界は癒しの歌を出していることが分かってきました。それに新しく林野庁が作った森林セラピー研究会では、森はフィトンチッドという香りのよい人の心をリラックスさせる、それに殺菌効果と免疫力もアップさせる物質を絶えず放射しつつあることが判明しています。池子の森さん、いつも有難う。私達が生きておれるのは、あなた方のおかげです。本当に有難う。
 でも、あなた方は、今、きっと悲しい歌を唄っているに違いありません。それは、池子の森がもしかして開発されるという知らせが、国から、県から、街からも聞こえ始めているからです。優しいあなた方はきっと泣いているでしょう。それは自分達が切られることの悲しみの涙でなしに、あなた方が切られた後の、さく漠とした町や日本の姿を思いやって、残される人々と動物たちへの悲しい歌を唄っているに違いありません。
 だから、私達は今日ここへ来たのです。あなた方と一緒に大きな声で歌を唄って、もう一度お互いに元気を取り戻すために。歌いましょう。
 私達は今まで三度森でコンサートをしました。一度目は、平成8年11月4日、逗子市と鎌倉市の境にある名越の森で。もう開発が逗子市の議会でも行政でも決まってしまった後でしたが、だが名越の森のレクイエムとして私達はコンサートをしました。ところが四年後、奇跡的に開発業者が逗子市へ緑地帯として残すようにと寄贈をしてくれたのです。二度目は、平成12年10月から、2年間毎月2回ずつ、鎌倉の広町の広大な里山と、北鎌倉の台峯の森に出かけて行ってコンサートを続けました。どちらも開発業者による開発が決定的となっていたからです。ところが意外や意外、2年後の平成14年10月になると、広大な広町の里山の開発業者が急遽開発を断念し、鎌倉市に移譲を申し出てきました。それから2年後、また北鎌倉の台峯の森も、開発業者は何と開発の断念を申し出て来たのです。奇跡は起こります。私達は三度あったことは、四度でも五度でも起こると固く確信しています。

 私達はずっと昔、皆小さな小さな胎児でした。
 胎児は、胎内で母親の言葉を音楽として聞いています。言葉ではなしに、リズム、イントネーション、息使いや音色などのメロディーとして聞いています。だから生まれると、まだ目が開かないのに、母親の顔は見えないのに、母親の言葉で母親を見分けます。あれは母親の語る言葉がメロディーで聞こえているからです。つまり言葉は本当はメロディなのです。歌なのです。
 大人になってから、私達は言葉で語り合います。あれは言葉で意味のやり取りをしながら、本当は心の奥の方では歌のやり取りをしているのです。

 この世界で一番美しい歌を唄っているのは自然界です。私達は母の胎内のような自然界の中に抱かれながら、自然界が歌う、耳には聞こえないけれど、癒しの子守歌を聞いています。丁度、胎児が母の言葉を、聞こえない耳で、じっとメロディーで聞いているように。
 母あればこそです、自然界あればこそです。
 サア、自然の歌を唄いましょう。日本の唱歌には、自然の歌がまぎれ込んでいます。だから日本の歌も唄いましょう。胎児が新生児となって、元気でピチピチ生まれ出るように、私達はもう一度自然の歌を唄いながら、新しく生まれることにしましょう。そして新しい目で、自然界も社会も見つめながら、新しい一歩を、私達の町から、私達の国から、力強く歩み始めることにしようではありませんか。
 では、ここでもう一度「池子の風」を皆で歌いませんか。そして今日のコンサートのしめくくりと致しましょう。青木由有子さん、もう一度「池子の風」をよろしくお願いします。皆様もご一緒にどうぞ! 池子の森さん、一緒にどうぞ!

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